春と阿修羅

ノーガード。ばくれつパンチ、ロックブラスト、はたきおとす、バレットパンチ。

Ninth Peelツアー初日に行ったよという記事

ブログ~お久しぶり~!

2023/4/16(日)、千葉県松戸市森のホール21で開催されたUNISON SQUARE GARDENのワンマンライブに行った。

その前週にリリースされた9thアルバム「Ninth Peel」を引っ提げたツアー初日となる本公演。

アルバムの完成度が掛け値なしに素晴らしかったため、ツアーへの期待値は鰻上り。

1週間ほど前からまだかなぁ、まだかなぁと寝る前に毎日ベッドで指折りしていた。

ツアー初日はなんぼあってもいいよね。

以下、ライブレポとは似ても似つかぬ感想の走り書き。

 

 

 

※結論から言いますとぷりぷりと怒りながら文句を垂れ流す大変に酷評をした記事となっております。

ライブを心の底から楽しんだ人に水を差すということだけは絶対にしたくありません。

ライブは楽しいの答え合わせ。

その時その瞬間に抱いた生の感情が満点花丸の大正解なのです。

誰かの意見に左右されて自分の感想を否定したり、誰かの感想を見て気分を害したりすることは避けたほうがいいです。

今回のライブを心の底から堪能できた人やセトリネタバレを踏みたくない人が、何かの間違いでこのブログに辿り着いてしまったのであれば、ブラウザバックをお願いします。

圧倒的マイノリティで解釈違いの意見など、確認もせずにグチャグチャに丸めて流しの三角コーナーにでも捨てるべきなのです。

そんな内容でも構わないという物好きな方がいればどうか最後までお付き合いください。

 

 

シンプルに良かった点悪かった点、その他諸々で章立てします。

※見やすさ重視のため一部曲名は略称を使用しています。

 

 

1.良かった点

・入場したらロビーの時点でめちゃめちゃガスってた

調子悪い時の登山か???って思うほどガスってた。いざ山頂ついても富士山どころか麓の景色も見えなくてテンションちょっと下がるやつね。

でもライブ会場での入場初手スモーク演出は、初日の謎に包まれたセトリを暗示しているかのようで否が応でもワクワクしちゃうよね。

 

・Nihil Pip viper

いちばんめだつところ(どらむそろ~せっしょんのあと)でやるとよそうしていたので、1ぶろっくめのらすとでやってくれてとてもびっくりしてうれしくなりました(作文)。

セトリのどの位置に組み込んでも高打率を発揮してくれるとてもいい曲だよね。

「蓋然性合理主義なんてガキの遊びだわ」の前のドラムが何度聴いてもニマニマしちゃう。好きィ!!

 

シューゲイザースピーカー

今日はシューゲイザースピーカー指数高いよね、と開演前に友達と話していたけど、いざ実際にやってくれると嬉しいね楽しいね入りミスってたの初日感あってかわいいね。

「音楽は今日も息をするのだろう」の部分がンモぅ!猛烈に好きなの!好きィ!!!

 

Numbness⇒お人好しカメレオン

シンプルに曲がいいよね。好きィ!!

※なお、お人好しカメレオンは後述する悪かった点でも取り上げます。どっちやねん。

 

・ララバイ

カウントダウン最高〜!!!好きィ!!!

 

恋する惑星

ララバイ、バイバイ2つに絞って本編ラストの予想をしていたから、いい意味で予想を裏切られた。

ラストで使えるようなポテンシャルがある曲とは正直思っていなかったけど、映えに映えたね。

UNISON SQUARE GARDENのライブは曲をシンデレラにする魔法をかけてくれるよね。

多幸感がさんさんと降り注ぐかのような最高の4分間に心の底から酔いしれニッコニッコで踊り狂っていた。

 

・そしてその電飾演出

パワポの駄目な例として挙げたいくらい一画面に情報が固まっていたのと、一部電飾が人力入場だったのが面白すぎて声を上げて大爆笑してしまった。あの中にWindowsのイルカこっそり追加しもバレないよね??

 

・お客さんの質の高さ

本ライブから声出し解禁となり、ライブ本編とは関係ない箇所で声を出す人や全曲フルで歌うマジモノの特級呪物がいないかと少々不安に思っていたけど杞憂だったね。

曲間や暗転中にメンバーの名前を面白おかしく叫んで爪痕を残そうとする人が本当に嫌いですね。

 

・アンコールでてくるの早い

体感15秒。ピッチロックかよ。若手漫才トリオみたいに駆け足で舞台袖からでてきてかわいかった。

 

 

2.悪かった点

・シュガーソング

酷評タイム、はじまります。

レコ初ツアーとその追加公演で一度も演奏されなかった夢が覚めたら(at that river)。

ftH8で無事救済され、しばらくは日の目を浴びることはないのかなと思っていたこの曲をレコ初ツアーの1曲目に持ってくるのは予想だにしなかった。

少なからずテンションも上がった。

ただ、それに次ぐ曲としてシュガーソングを選んだのは肩透かしを食らった気分だった。

持論としてバラードで始まったライブの2曲目は、そのライブ全体の雰囲気や良し悪しを左右してしまうほどに重要だと思っている。

ましてや1曲目が滅多に披露せずに温めていた曲であれば尚更だ。

そんなポジションに新鮮味が薄れかけている(意外性がほとんどない)曲を置くくらいなら、素直にアルバム曲をやればよくない?と思った。

曲自体は何度聴いても好きなのよ。好きなんだけどね……。

 

・2ブロック目

唐突だけど読売巨人軍の話をする。

2004年、2005年の巨人は各球団から4番バッターを集め、史上最強の重量打線を形成する。はたしてHR数を始めとした各種打撃成績は他球団の追随を許さず圧倒的な数字を見せる。

しかし、攻撃力に偏重したばかりに投手力、機動力、守備力が崩壊。

また、我の強い選手たちが集まったことによる選手同士の不和も手伝いチームは空中分解。

結果、2004年は3位、2005年は球団史上ワースト勝率の5位と戦略は大失敗に終わったのだ。

 

このブロックは言ってしまえばその時の巨人だ。

同系統の曲で構成されたブロックを僕は点と点でしか捉えられず、終ぞ線が見えなかった。

今回の酷評の主たる要因となったブロックを細かく見ていく。

①City Peel⇒静謐甘美秋暮抒情

ブロック頭のCity Peelは最高。静謐甘美秋暮抒情も好き。

でもこの2曲を繋げるのしつこくない?

モンブランの栗きんとんの乗せみたいなしつこさ。

 

②WINDOW開ける

前の曲から若干感じていた陰鬱としたセトリの雰囲気がこの曲で一気に加速して、え、本当に大丈夫?ここから持ち直せる?と一抹の不安を抱き始めた。

でも曲自体は大好きよ。命を削るようなギターのリフを聴くたびに全身の細胞がぞわりと鳥肌を立てる。間奏の田淵さんの首がもげてしまうのではないかと思えるほどのヘドバンも好き(今回はしてなかったね)。

少々脱線するけど、僕が一番好きなWINDOW開けるランキング1位は2018年のCDJ

天国と地獄、シュガーソングとビターステップを序盤で立て続けに披露し、それを聴きに来たフェスキッズは満足して早々にステージを後にする。

その去りゆく背中に吐き捨てるように歌った「嫌いなんだよ媚びんの」。

もう好きィ!!!!!!!以外の感情なかったよね。

 

シューゲイザースピーカーのあと

ここでブロック切ってくれればまだ救いはあった気もする。無かった気もする。

桜のあと指数高かったよね。

 

④トレンディ⇒MIDNIGHT⇒Phantom

あぁ、今日のセトリは僕の好みと全く違うのね、とこのあたりで腹をくくった。

どこか上の空でライブを見始めてしまったのもこのあたりから。

改めて見返してもセトリの起伏がなくて異様に重くない???

「……Phantom Joke!」のタイトルコールには(悪い意味で)頭を抱えてしまったよね。

音源を聴いて大のお気に入りだった新曲のトレンディでさえ、セトリのせいで「同系統の曲のひとつ」としてでしか捉えられなかったのが本当に残念。

ライブアレンジの魔法がかかった新曲としてもっと楽しみたかったね……。

 

どうしようライブに入り込めない、どうしよう気持ちが乗らないという焦燥は、ライブの楽しみ方を根本から崩す。

普段無意識下で行われている楽しむという行動ができない焦りから、ライブへの集中力がどんどん削ぎ落とされていくのだ

一度離れてしまった気持ちを取り戻すことは難しい。実際に今回のライブ中に気持ちを取り戻すことは残念ながら叶わなかった。

彼らのライブでこんな状態になったのは初めてだった。

どれだけ演奏が良くてもアレンジが良くても、その根底にあるのはセットリストなんだね。

 

 

・お人好しカメレオン

同系統ゾーンの箸休め的に使われた感覚を受けてちょっぴり悲しかった(勿論そんな意図は全く無いだろうけど)。

周年ライブの1曲目として1度だけ披露された希少価値の高い曲の使われ方としてはちょっと雑じゃない?セトリの中で浮いてない?

 

・放課後マリアージュ

放課後大好きだけど、ここでくるの!?!?!???とぽかんとしてた。

感嘆符と疑問符が手を繋いで頭の周りをくるくると回ってた。

序盤〜中盤ゾーン、アンコール1,2曲目あたりでやってくればめちゃめちゃに嬉しいけど、これからボルテージ上げていきます!という中での選曲ではズッコケてしまう。

もっとアップテンポの曲の方がよかったのでは?

(Catch up, latencyちゃんとかね)

 

・徹頭徹尾⇒カオスが極まる

繋げちゃダメ絶対。

暗い海で一筋の光が見えてなんとか浮上しようと藻掻いていたのに、もの凄い勢いでぎゅるん!と海底に引き戻された感覚。いや、重すぎやろ。なんの縛りやねん。レコ初ツアーやぞ。あほか!!

はなはだ呆れて苦笑いしながらもうっ!って腕組みしてた!!もうっ!!

 

・アンコール

まぁ良かったけどなんで2曲?本編1曲削って3曲でよくない?

前ツアー、前々ツアーで中心的役割を担っていたkaleido proud fiestaで締めるのは新鮮味なくない?別の曲でもよくない????

(Catch up, latencyちゃんとかCatch up, latencyちゃんとかね)

 

・3ヶ月に一度行く美容院

普段全く混んでない予約不要の店なのにライブ前に行ったら田舎のイオンくらい混んでた。諦めて回れ右した。

セルフカットしか勝たん。

 

・洗濯物

干しっぱなしだった。

帰ったら引くほど濡れてた。

無表情で取り込んだ。

 

 

3.総評

田淵さんが剥いた答えは僕の答えとは180度違っていた。

ぷよぷよだったら全部消えるようなセトリを組まないでくれと心の底から思った。

チケット代金を気にするタイプでは全くないのだけど、終演後、画面に印字されたチケット代金をまじまじと眺めてしまった。

初めてライブに行ったCatcher In The Spyツアー以降で、最も刺さらなかったライブだった。

ライブ技は意気消沈して怒りすら湧いていたけど、その後の居酒屋が本当に楽しかった。あのテーブルとても口悪かったね。

価値観が共有できる友達が周りにいてくれて本当によかった。

友達は大事にしろよ。

 

 

今回のツアーの残りの予定はぴあアリーナ2日目のみ。

初日よりもブラッシュアップされたライブを観られることに期待しながら、Ninth Peelの大好きな曲たちを擦り切れるほどに聴いて当日を心待ちにしたいと思う。

 

UNISON SQUARE GARDEN、僕が世界で一番好きなバンドです。

 

 

4.おまけ

以下、ライブ前に作った予想セトリ

 

自分のセトリを説明するのは恥ずかしいけど一応補足。

(ワードそのままスクショしたら下に赤いピロビロ出ちゃってるじゃん!恥ずかしい〜)

 

アンドロメダ

初回限定版特典のトランプの10の絵柄がD.Aだったから、これは伏線では?と深読みをしてD.A1曲目を選出した。

物語の冒頭でスペースシャトルが銀河の果のアンドロメダに飛び立っていくという筋書きね。

銀河にまたたく星空のようにキラキラとした妄想。SF大好きなのよ。冷静に考えてやる訳がないよね笑。

(10枚目のアルバムが出た時に、満を持して特典としてトランプ出したほうが収まり良くなかった???というのは野暮な指摘かな?)

 

・ライドオンタイム

3,2,1…………Fire!!!!!!!!!!!!!!!(ゴォォォッォォォォォォォォォォォォォォォォォ

 

・2ブロック目にして初めてのアルバム曲

あえてアルバム曲を1ブロック目にやらないという捻くれ方が我ながら好き。

 

・セレナーデ

今回指数高かったよね。

 

・mix juice、City Peel、

12時過ぎても解けない魔法と、13時の数字遊びをしたかった。

前者は午前(0時)で後者は午後という違いはあるけどね(クローバーを当初予想に選出してたけど、どう組んでもCity Peelと両立すると重くなって泣く泣く外しました)。

 

・Catch up latency

大丈夫?息してる?話聞こか?ライン教えて??

20周年に向けた温存とみていいですかね。

 

以上、おしまい!